無名鬼日録

読書にまつわる話を中心に、時事的な話題や身辺雑記など。

2018-09-13から1日間の記事一覧

三浦雅士の漱石論

三浦雅士が渾身の書『出生の秘密』(2005講談社)を世に問うた時、その本が言及するスケールの大きさには圧倒された記憶がある。私たちの読書会でも取り上げ、日本の近代文学の新たな解読なのだろうかと議論を交わした。三浦が俎上に載せた主な作家と作品は、…